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まさか窓から!?屋根の絵で遊ぶ息子を見て背筋が凍りつく

知的障害のある子どもが2階の窓から脱走。それを見つけて驚く母親

戸建てに引っ越してきて、慌ただしい日々の中でも
知的障害のある三男のために、玄関や1階の窓にはしっかりと対策をしていた“つもり”でした。

「これで安心!」
そう思っていた矢先、思いもよらない脱走事件が起きたのです。

今度は――玄関ではなく、
なんと“2階の窓から” でした。

気づいたとき、三男は1階の屋根の上を駆け回りながら、
無邪気にニコニコと遊んでいたのです。

その瞬間の、背筋が凍るような感覚。
そして、「すぐに対策を見直さなければ」と心に誓った、あの日の出来事は、今でも忘れられません。

目次

戸建ての安心があだに…忙しさも相まって…

夫の転勤に伴い、もともと所有していた戸建ての自宅に引っ越してきました。

3人の子どもたちは、それぞれ小学校・中学校・養護学校と違う校種に通っており、
転校・転入の手続きはもちろん、学校ごとの持ち物や制服の準備も必要。
さらに、各種サービスの住所変更や届け出など、手続きは山積みでした。

三男には知的障害があるため、なるべく早く放課後等デイサービスを利用できるようにと、
療育手帳の更新手続き、事業所の見学や調整も進めなければなりません。

久しぶりの地元とはいえ、子どもたちは環境の変化に戸惑い、
新しい人間関係への不安から、メンタルも不安定に。
そのフォローにも気を配りながら…

そして、終わらない荷解き。

夫は異動直後で、しかも多忙な部署に配属されたため、
実質、ほぼすべてのことを私ひとりでこなす毎日でした。

それでも、心の中には確かな満足感がありました。

  • 集合住宅とは違い、男子3人の生活音を気にしなくていい安心感
  • 家事動線を考え抜いて設計した使いやすい間取りの注文住宅
  • そして、築45年の社宅とは比べものにならない、快適な水回り

忙しいながらも、以前に比べてストレスはかなり減ったように感じていたのです。

しかし――
その安心が、慢心となっていたことに、私はこの後、思い知らされることになります。

「安心」のはずが一変…転居直後に起きた、まさかの脱走事件

転居してすぐの数日間、夫の仕事が始まる前に、
なんとか玄関と1階の窓の脱走対策は済ませました。
(この対策については、後ほど詳しくご紹介しますね)

我が家は2階建ての戸建てですが、
2階にはお兄ちゃんたちの部屋があり、
三男が家にいる時間は、お兄ちゃんたちも2階にいることが多かったので、
「目も届くし、きっと大丈夫」と思っていました。

また、2階の窓は

  • 三男の手が届かない高さにあり
  • 鍵の構造もかんたんには開けられないタイプ

ということもあって、
「2階の窓は、ひとまず様子を見てから対応しよう」
という判断になったのです。

とある休日のこと。
この日は夫も仕事が休みで、私は荷解きに集中し、夫は食後の片付けをしていました。

その時、三男がめずらしく2階へ上がっていったのです。
2人の兄も2階にいたので、
「まあ、大丈夫だろう」と、私たちは特に気に留めていませんでした。

ところが…

「ん?…今、声が…?」

夫は近くの窓の外から、三男の声が聞こえたような気がしたのです。
(楽しそうにしてるし、階段の方で遊んでる声が響いてるのかな?)
――最初はそう思ったようですが、
どうにも音の聞こえ方が気になって仕方がない。

嫌な予感に駆られて、慌てて探したその時――

…!!!!!!

なんと三男が、1階の屋根の上を走り回って遊んでいたのです。

そこは、特別な柵もなく、幅も狭いただの普通の屋根
一歩間違えば…と思うと、全身が凍りつくような感覚に襲われました。

三男を驚かせないよう、刺激しないよう、
感情を抑え、そっと優しく声をかけながら呼び寄せ、
なんとか無事に連れ戻すことができました。

なぜ起きた?窓からの脱走――我が家の盲点と見落としていたリスク

玄関の施錠と1階窓対策で安心していたが…

あの出来事は、完全に私たちの慢心が招いたものでした。

「忙しい」「疲れている」――
そんなのは、言い訳にもなりません。

とにかく、三男が無事でいてくれたことが何よりでした。

実はその時、2階には兄たちもいたのですが、
偶然2人とも長男の部屋にいて、
三男だけが次男の部屋に残ってしまっていたのです。

さらに悪いことに、
次男は最近部屋の模様替えをしていて、窓際に机を移動していたため、
その机を使って三男でも窓に手が届く状態になってしまっていました。

これは「想定外」ではなく、私たちの見通しの甘さでした。

この出来事をきっかけに、
たとえ1%でも脱出の可能性がある窓には、すべて対策を施すことを決意しました。

夫とふたりで再び情報収集を行い、
「今できること」「我が家の状況に合った対策」を徹底的に洗い出し、
できるだけ早く、実行に移すことにしたのです。

わが家の脱走対策~戸建編~

今回私たちが窓対策に必要だと感じた条件は以下の通りです。

できるだけ傷をつけずに設置できること
 → 2階の部屋はお兄ちゃんたちの部屋でもあるため、見た目を損ねず、壁や窓枠にキズを つけない対策が理想でした。
しっかりしていて壊れにくいこと
 → 三男は力が強く、ちょっとやそっとでは外れない高い強度が必須条件でした。
脱出できない高さや開け幅をコントロールできること
 → 手が届かない高さに設置できるか、または窓の開け幅を調整して三男がすり抜けられないようにしたい。
自分たちで取り付けられて、コストがかからないこと
 → 工事不要で、自力で設置できるもの。そしてできる限り家計にやさしい価格帯のものを選びたかったのです。

  次に実際にわが家で採用した、玄関&窓の脱走対策を紹介します。

玄関対策

現在の我が家の玄関には、3重ロックを施していました。
しかし、鍵は全て誰でも簡単に開錠できてしまうタイプでした。

本来なら便利でありがたい構造ですが、
障害のある三男にとっても“簡単に開けられる鍵”なのは、大きな問題でした。

このままでは、いつかまた脱走してしまうかもしれない――。

そう感じた私たちは、転居してすぐにもう1つ鍵を追加して、「4重ロック」へと強化することを決意しました。

そして、そこで私たちが採用したのが…

3段階調整ロック式 窓ロックストッパー」

本来は窓に取り付けるためのアイテムなのですが、
我が家の場合は、玄関扉の形状や設置したい位置、そして強度の面から考えて、これが一番しっくりきました。
(※今なら、さらに適した製品があるかもしれませんが…)

実はこれ、3年前に取り付けたものなのですが、なんとお値段は1000円台という驚きのコスパ!

「この価格で、この安心感…」
思わず涙が出そうなくらい、ありがたいアイテムでした。

メリット

  • 工具いらずで簡単設置!
    → 3Mの強力両面テープで接着するだけ。工事不要なので、賃貸でも安心して使えます。
  • 360度回転式で、取り付け位置の自由度が高い! 
    → 玄関の構造に合わせて、柔軟に設置できるのがありがたい。
  • 3段階ロック式で、開ける幅を細かく調整可能!
    → 状況に応じて、必要な幅だけ開けることができます。
  • 開錠には“ちょっとしたコツ”が必要!
    → レバーを引きながら扉を半開きにする必要があり、三男には難しい。でも、お兄ちゃんたちなら問題なく開けられます。
  • 思った以上に頑丈!
    → 力の強い三男にも負けず、しっかり役目を果たしてくれています。
  • とにかくコスパ最強!
    → 自分で簡単に取り付けられるうえに、本体価格もお手頃。文句なしのアイテムです!

デメリット

  • 開錠には「半開き操作」が必要!(取り付け方によりますが…我が家の場合は)
    → ロックを解除するには、扉を一度「半開き」にしてからでないと開けられません。 そのため、大人でも少し手間取ることがありますが、
    裏を返せば三男には開錠が難しく、しっかり“脱走防止”になっています◎
  • 取り付け前の“ひと手間”が超重要!
    → 両面テープの接着力を最大限にするため、
    設置面を水拭き→乾拭きして、ホコリや皮脂をしっかり落としておくことが大切です。
    ※この一手間を惜しまなければ、ずっと安心して使えます!

このアイテムは転居してすぐに取り付けましたが、玄関からの脱走は一度もありません!
本当に、**「早めに設置しておいてよかった…!」**と心から思っています。

ちなみにこのロック、テレビの転倒防止や、開けてほしくない収納扉への対策など、アイデア次第でいろいろ応用できます!

安全対策の万能アイテムとして、ひとつあるととても重宝すると思いました。

窓対策

【おとさんゾウ】窓からの転落防止フェンス

メリット

  • 取り付けはとっても簡単!
    つっぱり棒と同じ原理で設置できるので、1人でも5分もかからず完了します。
    ※複数枚を連結する場合は、2人以上での設置が効率的&スムーズです。
  • 窓の幅に合わせやすく、サイズ調整が柔軟!
    → フェンスは1枚78cmで、最大4枚連結して286cmまで対応可能。
    → 各フェンスに6cm間隔で穴が開いているため、連結時の長さ調整がしやすく、
     さらに微調整は、つっぱる部分の伸縮でピタッと調整できます。
  • 鉄製でしっかり頑丈!
    → とても頑丈なつくりで、力の強い子どもが引っ張ってもビクともしません。
     安心して使える強度があります。

デメリット

  • ぶら下がりには注意が必要
    → 普段使いには十分な強度がありますが、子どもがフェンスにぶら下がるような使い 方をすると、外れてしまう恐れがあります。
  • 窓の幅に制限あり
    85cm未満の窓には取り付けできません。
    ※購入前に、おうちの窓サイズをしっかり確認しておきましょう。
  • 壁紙の保護が必要な場合も
    → つっぱりタイプなので、壁紙の内装には多少の負担がかかります。
    ※私は、100円ショップで購入した「つっぱり棒ガード」を併用し、壁面の保護と、
     設置強度の安定に役立てています。
  • 柵のため、視界が若干遮られたり、換気で窓を開ける時、なかなか開けづらい。
    →この点は我が家にとってはメリットですが…

まとめ

いかがでしたか?

今回は、小さなお子さんや障害のあるお子さんの「脱走対策」として、
我が家で実際に使っているアイテムをご紹介しました。

玄関対策→「3段階調整ロック式 窓ロックストッパー」

窓対策 →【おとさんゾウ】窓からの転落防止フェンス

それぞれのメリット・デメリットも、実体験をもとにまとめています。

引っ越し直後や、日々の子育てに手いっぱいな時は、
どうしても環境整備が後回しになってしまうこともあると思います。

でも、一度ヒヤッとする経験をしてからでは遅いかもしれません。

この記事が、今のお住まいや環境を見直すきっかけとなり、
「ちょっとやってみようかな」と思える小さなヒントになればうれしいです。

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