セキセイインコの体調不良は、ある日突然やってくることがあります。
そんなとき、飼い主さんはとても慌ててしまいますよね。
まず、体調不良のときに一番初めにしてほしいことは「保温」です。
そして、症状がなかなか改善しない場合や、さらに悪化していると感じた場合は、小鳥を診察できる動物病院へ連れて行く必要があります。
とはいえ、
「保温って具体的にどうやるの?」
「通院って、どうやって連れて行けばいいの?」
と、初めてセキセイインコをお迎えした方にとっては、分からないことだらけかもしれません💦
今回は、そんな緊急時の不安を少しでも減らし、安心して対応できるようになるためのヒントをお伝えします。
セキセイインコの体調不良のときは、まずはすぐに保温を
セキセイインコの適切な温度と湿度
セキセイインコは、もともとオーストラリア原産の鳥です。
そのため、自然の環境に近い条件で飼育することが、体への負担を少なくするポイントと言われています。
健康なときは 20〜25℃ 程度が目安です。
病気のときや回復期(ひな期も含む)は、28〜30℃ に保つことで体力の消耗を抑えることができます。
また、急激な温度変化は大きなストレスになるため、できるだけ±2℃以内に保つよう心がけましょう。
湿度は 40〜60% が理想です。
- 低すぎると…呼吸器や皮膚の病気のリスクが高まります。
- 高すぎると…カビや細菌が繁殖しやすくなります。
室温と湿度の管理は、日常の健康維持はもちろん、病気時の回復を支えるためにも欠かせない大切なケアです。
病気の時・回復期に必要なペットヒーターと周辺グッズ
セキセイインコの病気や回復期には、室温を28〜30℃に保つことが大切です。
もちろん、部屋全体をその温度にできれば理想ですが…
- 盛夏はエアコンで少し低めの室温にした方が人間は過ごしやすい
- 冬場に室温を30℃近くまで上げるのは難しい
そんなときに活躍するのがペットヒーターです。
ペットヒーター使用時の注意点
- 温度自動制御装置付きのタイプなら、温度を一定に保てて安心。
- 自動制御が付いていない場合は、必ずサーモスタットを併用しましょう。
そうしないと温度が上がりすぎて、熱中症などの危険があります。
保温効果を高めるための周辺グッズ
- ペットヒーターだけでは熱が逃げやすいので、ケージを覆うアクリルケースやケージカバーも用意
- これにより、部屋の温度に左右されず、ケージ内を安定した温度に保てます
すすめペットヒーター|三晃商会「外付けスリムヒーター15W E491」
病気や回復期のセキセイインコにおすすめなのが、三晃商会「外付けスリムヒーター15W E491」です。
外付けタイプなのでケージ内のスペースを圧迫せず、温度管理もしやすい設計です。
メリット
デメリット
- 慣れるまで怖がる子がいる場合がある
- 季節によって L(Low)/H(High) の切り替えが必要
- ケージの形状によっては金具の取り付けが難しい(我が家は金具にひもを引っ掛けて固定)
あわせて使いたい「鳥かご防寒カバー」
ペットヒーターの効果を高めるためには、ケージ全体を覆う防寒カバーも重要です。
透明タイプなら中の様子を確認しやすく、安心です。
おすすめ例
- 鳥かご防寒カバーLサイズ(約1,680円)
前面がジッパー開閉できるため、お世話がしやすい
外付けヒーターの設置も考えて、少し大きめサイズがおすすめ
☆コストを抑える方法
我が家では100均の透明パネルでDIYし、約600円で作成しました!
セキセイインコと通院する際のポイント

セキセイインコと通院する際の注意点
1. 極力適温を保持しながら運ぶ
- 病気や回復期は特に、**28〜30℃**を目安に温度を保つことが大切です。
- 冬はキャリーケースに**外付けヒーターやカイロ(直接触れないように)**を使用、夏は直射日光を避けてエアコンで調整します。
2. ロスト(逃亡)や外敵から守る
- キャリーケースの扉は必ずしっかりロックし、開閉時は室内で行いましょう。
- 外出先では犬や猫、カラスなど外敵からの距離を十分に取ります。
3. 長時間の移動や待ち時間を想定する
- 水分補給ができるよう、小松菜や濡らした葉野菜を用意すると◎。
- 待合室が混み合う場合は、防寒カバーやタオルで覆い、静かな環境を確保します。
4. ストレスを極力避ける
- 移動中の揺れや大きな音は不安をあおるため、車の振動対策や静かなルート選びを心がけます。
- 視界を覆えるカバーを使うと落ち着く子も多いです。
5. 他の感染症から守る
- 鳥専門病院でも、待合室では他の鳥と距離を取りましょう。
- キャリーの外側や敷材は、帰宅後に必ず洗浄・消毒しておきます。
通院時におすすめのキャリーケースとキャリーバッグ
1. キャリーケースは「安全性」と「サイズ感」が重要
セキセイインコの通院には、運びやすく、かつ狭すぎないキャリーケースが必須です。
おすすめは
- 鳥ケージ 鳥かご お散歩ケージ お出かけ バードキャリア(約5,370円)
通気性がよく、清掃も簡単で、移動時の安全性が高いのが特徴です。
2. キャリーバッグは保温スペースを確保できるサイズを選ぶ
キャリーバッグのおすすめは
・ビバリア ビバキャリー M(約4,680円)
キャリーバッグは専用品もありますが、大きめの保冷バッグで代用できます。
ポイントは、キャリーケースよりひと回り大きいサイズを選ぶこと。
理由は、
- 冬場にブランケットで包める
- ペットボトルの湯たんぽを一緒に入れられる
からです。
セキセイインコと通院するための準備ステップ
- キャリーケースの準備
- 移動中のケガ防止のため、鉄網は外し、底にキッチンペーパーを敷く。
- 長時間(1時間以上)の移動時は、小松菜や粟穂を少量入れる。
- キャリーバッグ内の保温(寒い時期)
- お湯を入れたペットボトルを数本用意し、バッグ内に入れる(30分ほどで温まる)。
- セキセイインコの移動
- キャリーケースをブランケットで包み、バッグに入れる。
- ペットボトルはキャリーケースの周囲に配置(直接触れないよう注意)。
- 温度管理
- 温度計を一緒に入れて、28〜30℃を維持する。
- 移動中の注意
- 振動や大きな音を避け、静かに移動する。
大事なのは、事前準備!

セキセイインコは体が小さく、とても繊細です。
元気そうに見えていても、体調を崩すと一気に悪化し、命に関わる事態になることもあります。
「急いで保温したいのにグッズがない…」
「すぐに病院に連れて行きたいのに、キャリーケースがない…」
そんな状況になってしまうと、焦りや不安で冷静な判断ができなくなります。
そして、もし助けられるはずの命を守れなかったとしたら、その辛さは計り知れません。
だからこそ、健康なうちから準備をしておくことが大切です。
保温や通院に必要な道具をそろえる「ハード面」の準備、そして「いざというときの動き方」を知っておく「ソフト面」の準備、この両方を整えておきましょう。
そうすれば、もしもの時も落ち着いて対応でき、大切なインコさんの回復につながります。
そして何より、1日も早く元気に、そして1日でも長く健やかに過ごしてくれることを、心から願っています。
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